田中労務経営事務所  業務日誌

埼玉で社会保険労務士をやっています。日々の業務にまつわるあれこれを綴っていきます。

総合労働相談所・年金相談センター運営委員会

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昨日、2月22日に総合労働相談所・年金相談センター運営委員会の第3回委員会と相談員研修を開催しました。

 

いつもより早めの9時30分から委員会を開始。

当日午後の研修会の打ち合わせや令和2年度事業報告・令和3年度事業計画と次年度予算などを審議。

最後に一番手間がかかった令和元年度中に受けた相談事例の編纂のまとめを行うと12時15分くらいまでかかりました。

 

この委員会、ただ相談を受けてお終いではなく、毎年の相談事例を整理し、分野別に分けて編纂し、埼玉県社会保険労務士会のホームページに掲載しています。

アップされているのは会員専用ページなので一般の方は閲覧できないのですが、会員には日ごろの相談業務の糧になればと、簡潔に内容をまとめたものにまとめ上げています。

もちろん、プライバシーには配慮して個人名等は特定できないように配慮しています。

 

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午後は、旬報法律事務所から弁護士の蟹江鬼太郎先生をお招きして、ハラスメント関連の相談を受けるときの留意点をご講義いただきました。

 

緊急事態宣言下でありますので、47人いる相談員の大部分は配信での受講です。

会場に来られた相談員は3名で、委員8名と一緒に2時間の講義を受けました。

(相談員研修は必須研修なので、この日受けられないと補講があります。)

 

これまで社労士会では企業側弁護士に講師として声をかけることが通例でした。

一般労働者から受ける相談より、顧問契約をしている会社経営者の相談に乗ることの方が多いのだからそうなります。

 

でも一般国民からの相談を受ける相談所としては、是非労働者側弁護士のお話を聞いてみたかったんですよね。

こういうのは委員会を預かる者の特権です。

 

労働者側といえばやっぱり旬報法律事務所。

junpo.org

意を決して直接交渉し、蟹江鬼太郎先生を招聘できました。

 

蟹江先生は浦和出身で、浦和高校から早稲田大学法学部を経て司法試験合格。日本労働弁護団、過労死弁護団にも所属しています。

洋麺屋五右衛門残業代請求事件阪急トラベルサポート事件電通新入女性社員過労自死事件等を担当している新進気鋭の弁護士です。

 

旬報法律事務所は有名弁護士も多いですが、蟹江先生は気さくなお人柄と分かりやすく、実際に担当した事件を交えた講義で、我ながらよい企画であったと自画自賛しています。

 

 

この日で委員会としての活動は終了となりました。

相談所はこの後6月末まで毎週水曜日に続いていきますが、よほどの事件が無ければ委員長が出張ることもないでしょう。

 

この委員会を引き受けたときはもっと軽く考えていたのですが、思ったより大変でした。

特に今年は新型コロナウイルスパンデミックもあり、相談所開催中止の判断をしたりなど前例のない事態も発生しました。

 

いろいろと思い入れもあって、過去記事でも8回もブログに書いてますね。

第1回目の研修会では声が出なくなったりしたのもイイ(?)思い出です。

 

tanaka-sr.hatenablog.jp

 

この委員会は全11支部からは集まっておらず、委員長を含めて8名での構成でしたが、本当に実力のある委員が揃っていて、議事にしろ事例編纂にしろカッチリ仕事をこなしていただけるのでとても助かりました。

副委員長のお二人も優秀で、この2年間すっかりおんぶにだっこで来てしまいました。

 

前にも書きましたが、この委員会は相談所の「広報」をして「研修」をし、相談所でトラブルが起きれば対応し、「事例編纂」までやるという仕事の多いところです。

 

大変ではありましたが、いまの8人のチームでやれたことは、楽しくやりがいのある2年間となりました。

 

副委員長のE先生(浦和)、T先生(熊谷)、ミスター相談所ともいえるH先生(川越)、K先生(あさか)、S先生(春日部)S先生(大宮)、そしてW先生(越谷)、また大事なところで的確なアドバイスをいただいたK担当副会長

本当にお世話になりました。

 

また、相棒ともいえる事務局のMさん

彼女の働きなくして円滑な運営はできませんでした。

 

前期は事業開発委員長(初代)を仰せつかり、これまた大変だったので今回は楽なところにしていただけたかと思ったところが同じくらい大変で、「アレ?はめられた?」とか思った時期もありましたが、いいメンバーを与えてくれたのは感謝しています。

 

次年度からは、理事としては埼玉会に上がりますが、委員会活動からは外れることになります。

未知への挑戦が続きますが、応援してくれる皆さんの助けを借りて頑張っていこうと思います。