サクライヨシとツチヨシ
社会保険の資格取得手続きをしていると、「吉田さん」と「𠮷田さん」が紛らわしいです。
意外に本人も無頓着だったりして、履歴書では分からないことも多いです。
他には齋藤さんや渡邉さんもどの字が正しいのか確認が欠かせません。
高橋さんも髙橋(はしごだか)が意外と多いです。
髙﨑さんとくると、髙と﨑の両方が異字体ですね。
日本人は珍しい名字も多くて、四月朔日(わたぬき)さんとか小鳥遊(たかなし)さんとか、なかなかの強敵です。
その中では吉・𠮷というのはメジャーなのだけど、手書きだと微妙に分かり難いところが悩みの種です。
吉を「さむらいよし」、𠮷を「つちよし」と呼んで区別します。
そういえば、牛丼でお馴染みの𠮷野家は「つちよし」ですね。
実は、吉のほうが旧字で常用漢字になっているのですが、𠮷の方が新字にも拘わらず常用漢字にも人名用漢字にもなっていないので𠮷のほうが旧字だと思っている方も多いのではないでしょうか。
𠮷は吉の異字体です。
パソコンでは、𠮷や髙は”環境依存文字”扱いです。
以前は「よしだ」と入力して変換しても𠮷が候補に出てこなかったので、わざわざIMEパッドを呼びだして手書き検索とかで探したりしていました。
Windows7時代の裏技で
① IMEをOFF(半角英数入力)にする。
②「20bb7」と入力する。
③キーボードのAltキーとXキーを押す。
または
①「20bb7」と入力する。
②F5キーを押す。
の手順でやると𠮷に変換されました。
IMEパッドを呼びだして入力するよりは簡便です。
かの吉田茂も昭和24年4月28日にに当用漢字字体表が内閣告示されるまでは𠮷田茂と新字の𠮷を使っていたのですが、字体表に収録されたのが旧字の吉だったことから、以後吉田茂と改めたそうです。
なお、𠮷は常用漢字や人名漢字になっていないので、人名には使えません。
最近のMS-IMEは環境依存文字も変換候補として挙げてくれるようになったので、だいぶ楽になりました。
今日もブログ、異字体がうまく表記されないと何のことやらわかりませんね(^-^;