外食1000店超が閉鎖
梅雨が明けないまま7月が終わろうとしています。
今年の関東地方の梅雨明けは8月2日ごろと言われています。
これまでで最も遅い梅雨明けは、1982年で8月4日でした。
今年4月以降、あちこちで「社会保険労務士さんは今忙しいでしょう?」と声を掛けられます。
社労士の知名度が上がったのはいいことですが、それだけに責任の重さを再認識します。
埼玉県では7月30日の新規陽性確認者数57人。累積で2,256人となりました。
1日の検査数は1300を超えるようになりましたが、以前「第2波」が収まる兆しはありません。
東京都の新規感染確認者数が367人で、1日の新規感染者数としては過去最多となりました。
このペースで推移すると、あっという間に1000人に達してしまいそうです。
これを受けてか、小池都知事は8月のお盆を再び「命を守るステイホーム週間」と呼びかけるとともに、都内飲食店・カラオケ店に営業時間短縮を要請する方向で調整しているようです。
都内全域の店舗が対象で、8月3日~31日までの間営業時間を午後10時までとするというもので、要請に協力した店舗には20万円の協力金を支給するとか。
実際、6月から営業を再開したものの客足は戻らず、顧問先の事業所では8月以降再び休業するところも出てきています。
この問題、本当に深刻で、日本経済新聞社が国内上場企業の主要100社に行った閉店計画についてのアンケート調査では、29日時点で1000店舗を超えました。
居酒屋「甘太郎」などを運営するコロワイドは全店舗の1割弱に当たる196店舗を、ファミリーレストランのジョイフルは利益改善の見込みがない直営店200店舗を閉店します。
コロワイドと言えば、今日午前9時前に福島県郡山市にある「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくらと通り店」がガス漏れによる爆発事故で改装工事中の店舗は消失、1人が死亡し18人がけがをする事故がありました。
お亡くなりになったのは工事を請け負った会社の従業員で現場監督をしていた方だったそうです。営業をしていない店舗でのガス漏れがどのような過程で発生してしまったのか、今後の捜査を待つところですが、現場の映像等をみるとガス爆発の威力の物凄さを感じます。
このお店自体は直営店ではなくフランチャイズ店で、新型コロナウイルス感染症の影響で休業していた期間に行った改装工事だったようですが、こんなところにも間接的に新型コロナウイルスの影響があるのだなと思いました。
顧問先をはじめ、雇調金相談会等を通じて知り合った方たちとお話しをして感じた自分たちの感覚では、この感染症による経済停滞はまさにこれからというように思います。
今回営業時間の自粛要請を出される飲食店等だけでなく、製造業、建設業などに大きな波が押し寄せてきそうです。
雇調金の緊急対応期間も9月30日まで。
それ以降は今のところ支援の道筋は立っていません。
企業を守り、従業員を守り、そしてその家族、関係者の命と生活を守るために自分たちに何ができて何をすべきなのか、改めて考えなければならないときがすぐ近くまで来ています。
そんな思いで毎日を緊張感をもって過ごしていますが、迷った時、わからないとき、相談をできる仲間社労士がいることは、自分にとって大きな支えになっています。
個人事業主であり、お互いはビジネス上のライバルである存在ではありますが、このようなときに気軽に話ができて、貴重な情報や考える道筋を惜しみなく教えてくれる人たちを、これからも大切にしていきたいと思うこの頃です。