内気循環? 外気導入?
仕事柄、車にはよく乗ります。
その際、空調の設定として「内気循環」が良いのか、「外気導入」が良いのか、ずっと疑問をもっていました。
なんとなく見たJAFのホームページに実験結果が載っていたので記録しておきます。
実験の条件設定は、
「同じ車種を2台用意して内気循環と外気導入に分け、高速道路、郊外・山道、市街地を各1時間ほど走行した。車にはそれぞれ4人乗車し、走行中の二酸化炭素(CO2)、酸素濃度(O2)など車内の空気の質と花粉の量を測定した。
※車両のエアコンフィルターは新品に交換
※テスト中は窓を全閉とし、乗降はなし」
ということです。
JAFって面白い実験を大真面目にやってくれるので、結構助かります。
これによると、車内CO2濃度が、外気導入時には常時1,000ppm前後だったのに、内気循環だと最大6,770ppm(市街地走行時)まで上がっています。またO2 濃度も最大1%下がったということです。
CO2濃度が3,000ppmを超えると疲労感増加、注意力低下、眠気や軽度の頭痛が生じることがあるとのことなので、運転中は原則「外気導入」に設定しておくのが良いようです。
ちなみに、どっちのモードでも花粉の量は変わらないようです。
エアコンについているフィルターで除去してしまうからでしょう。
ただし、真夏などは車内がある程度冷えるまでの間「内規循環」にしておいた方がエアコン効率がいいし、そうすることで燃費も良くなります。
また、トンネル内を走行するときや前方走行車の排ガスが気になるとき、その他外気の状態が気になる場合は「内規循環」にする等、こまめな切り替えがベターですね。
BMWにはこの切り替えが自動でされる仕組みがついていると聞いたことがありますが、こうして考えると地味に良い装備です。
以前に、「内気循環にすると外気を取り込りこみ口が塞がって、空気抵抗が減るから燃費がよくなるんだ」とまことしやかな説を聞いて、そうなのかぁと思っていましたが、それはどうやらガセのようです。
今の車に乗り換えてから、ライトの設定をAUTOにして点けたり消したりの操作をしなくなりました。
もうすぐレベル3の自動運転も実現されるのでしょう。
自動車の進化はまだまだ止まらないようです。