畜犬談
朝、新聞を読んでいたら、吉井由吉の「杳子・妻隠」を紹介する記事があり、とても興味を惹かれました。
吉井由吉という作家を知らなかったので、いろいろ調べてみたところ、又吉がこの作家をとても評価しているという記事を読み、へえ、と思いながら「又吉の勧める10冊」にある太宰治の「きりぎりす」を読みました。
学生時代に人間失格や斜陽といったところは読んでいたのですが、これはまたちょっと違う感じで、太宰の良さを再確認しました。
学生の頃はあまり肌に合わない感じがして、太宰はそれほど読んでこなかったので、この短編集は初めて読んだのですが、どれをとっても読みやすく、面白い作品ばかり。
表題作である「きりぎりす」のほか、「皮膚と心」「水仙」「黄金風景」が良かったのですが、やっぱり「畜犬談」という短編(随筆)が面白い(^^♪
簡単に読めてしまうので、ご一読ください。
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https://akarinohon.com/text/taketori.cgi?url=https%3A%2F%2Fakarinohon.com%2Ftateblog%2F%3Fp%3D863
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太宰って、こういう小説(フィクション)なんだか随筆(ノンフィクション)なんだかわからないものを書くと、本当に天才です。