田中労務経営事務所  業務日誌

埼玉で社会保険労務士をやっています。日々の業務にまつわるあれこれを綴っていきます。

朔太郎

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昨日は中也でしたので、今日は大好きな萩原朔太郎

 

まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』

 

「月に吠える」では「竹」などが教科書に載ってたりしますが、この「猫」は初めて読んだとき以来、好きな詩の一つです。

 

他にもこの詩集には、「死」とか「およぐひと」とか「蛙の死」「恋を恋する人」など好きが止まらない作品が多い。

解釈とか、作者の意図とか、そういうことを超えて、まず心に訴えてくる。

 

何だろう。

「諸君、こいつはいったい、なんという鵞鳥だい。」