繊月
昨日アップしたブログで「365日働きます!」と宣言しましたが、正確には「その覚悟で頑張る」ということに訂正します。
いずれにしても、己亥(つちのと・い)の年ですから、来年に向けて環境を、自分を整えて、いろいろな準備をする1年にするつもりです。
さて、昨夜は新月から2日目の月、繊月(せんげつ)でした。
事務所へ戻る夕刻の空に、細い月がとてもきれいに見えました。
日本も元々は陰暦を用いてきたので、月の満ち欠けに様々な和語があります。
また、万葉集にも
「世間(よのなか)は空しきものとあらむとぞこの照る月は満ち欠けしける」膳部王
とありますし、おなじみ小倉百人一首にも数多く月を歌った和歌があります。
「有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂うきものはなし」壬生忠岑
「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」在原業平
そういえば、松任谷由実も「次の夜から欠ける満月より14番目の月が一番好き」と歌ってます。
恐らく月の満ち欠けや暗闇に浮かぶ様子が日本人の美意識をとても刺激するのだと思います。
1日:朔・朔日・新月
2日:二日月・既朔・繊月
3日:三日月・朏・初月・若月・眉月・蛾眉・虚月・偃月・鈎月
4日
5日
6日
7日:半月・弓張月・弦月・恒月・破月・上弦の月
8日
9日
10日:十日夜(とおかんや)
11日:十日余の月
12日
13日:十三夜月
14日:小望月・待宵月(まつよいのつき)
15日:十五夜・望・満月・望月・天満月・最中の月・円月
16日:十六夜(いざよい)・不知夜月(いざよいづき)
17日:立待月(たちまちづき)
18日:居待月(いまちづき)
19日:寝待月(ねまちづき)・臥待月(ふしまちづき)
20日:更待月(ふけまちづき)
21日:二十日余りの月
22日:
23日:半月・弓張月・弦月・恒月・破月・下弦の月・真夜中の月・二十三夜
24日
25日
27日
28日
29日
30日:三十日月・晦日月(みそかづき)・晦(つごもり)・月隠り(つきこもり)
美しい言葉だと思います。
また、現代では中秋の名月(八月十五夜)を月見として毎年報道されたりしていますが、和歌を見ると九月十三夜の月を歌ったものが圧倒的に多いようです。